カメの甲羅は武器にもなる

カメ類の魅力と現状を中心に情報を発信していきます

ブログに飽きたのでnoteに戻ります

ついこの前にブログを始めたのですが、さっそく飽きてしまいましたのでnoteに戻ることにしました。 なぜかnoteは読まれるし、ブログとnoteのネタを区別するのも面倒なので… ということで、noteはこちら note.com

印旛沼水系のカミツキガメ事情と文献整理

カミツキガメ ここ数年のことでしょうか、印旛沼水系に定着したカミツキガメがテレビで紹介されることがかなり増えたように感じます。 多くの方に興味を持ってもらえるのは嬉しいのですが、テレビの演出のためか誤解をまねくような表現があったり、雑に紹介…

昔の景色が見てみたい

房総半島南部には、ちょっと寂しい雰囲気の道の駅があります。 いくつかのお店があるのだけど、今はどこもやっていない。 記憶が残っていないほど幼いころに、営業していたお店を見ていたかもしれない。いや、そのころから既に店が閉まっていたかもしれない…

道路を横ぎるヘビにご注意を

今日もギバチ探しに行ってきました。 1地点だけど、何とか在地点を増やすことが出来ました。あと10地点ほど必要なので頑張ります。 そんなことより、今日は道路を横ぎるヘビを何匹も見ました。 アオダイショウ 気温も上がって活発になってきたのか、道路を横…

砂浜に打ちあがるカメの死体

砂浜にカメの死体が打ちあがっていた。カメと言っても海ガメではない。淡水ガメだ。 しかも、日本国内にはこれといった天敵のいない、外来種のミシシッピアカミミガメとクサガメの成体だった。 おそらく、隣接する河川に生息していたものが豪雨で増水した際…

獣害対策の柵がカメを減少させるかもしれない

大きくなったカメ(特にメス成体)では通れない形状(穴)の柵 獣害対策のためか、周囲が厳重な柵で覆われた畑や水田を見る機会が増えてきた。カメたちにとっては良くない傾向だと思う。 カメ類は灌漑期の水田を採餌場として利用したり、畑を産卵場所として…

流木はゴミではない

流れついた木の残骸 豪雨の後に川を見に行くと、至る所に流木やその破片が溜まっていることがある。 これらの流木は、目障りだから、危険だから撤去しろ、などと言われることがある。もちろん、新たにくる豪雨によって、溜まっていた流木が流され、市街地へ…

疲れときはイシガメのことだけを考えましょう

丘陵地に生息するニホンイシガメ 疲れたときはイシガメを見ましょう。きっと嫌なことが全て吹き飛びますよ。 むしろ、あのくそやろう消してやるからな。と、やる気が漲ってくることでしょう。 背景とマッチした背甲 お腹は真っ黒です。 孵化幼体の顔面 前肢…

カメを食い殺す外来哺乳類

両前肢と右後肢を食われたニホンイシガメの死体 淡水域に生息するカメ類を減少させる要因として、主に生息地の劣化・消失や商業目的の乱獲、ときにアカミミガメなどの外来カメ類との競合が取り上げられます。しかし、これらの要因と同等に重大な問題としてカ…

その子ガメ、実は大人です。

先日、気分転換に某水ぜんぶ抜く番組を見ていたのですが、多くのニホンイシガメが捕獲された映像の中で、たくさんの子ガメが見つかったと喜んでいる場面がありました。 あのシーンで子ガメと呼ばれていたカメですが、実はもう大人なんですよね。俺にはオスの…

冬のカメ調査は苦痛でしかない

淡水産のカメ類の調査には主に2つの方法があります。 「誘因罠を用いた方法」と「手探りによる方法」です。 誘因罠はカメ類の活動期に餌を使っておびき寄せる方法で(主に夏季)、手探りはカメ類の活動が鈍くなる時期(主に冬季)に川岸の横穴や泥の下に隠…

ギバチのポイントが増えました

鴨川市で新しいギバチちゃんポイントを見つけました。1匹だけでしたが、幼魚だったので繁殖が行われていることが確認できました。満足です。 その他にも色々いました。 でぶがえる まだまだギバチの在地点が少なくて解析に取り組めないので、ギバチ探しを続…

ギバチのおちびちゃん

ギバチ調査を始めました。 ギバチの広域的な生息状況把握を行いたいなと思い、今年は千葉県内のギバチの分布データをひたすらかき集めることにしました。 一応、これまでに行ったカメ調査で混獲されたデータがいくつかあったのですが、解析を行うにはまだま…

ニホンイシガメについて学べる本

ニホンイシガメ 最近、ニホンイシガメを飼育する人、野外で観察する人、保全対策を行う人が増えてきたように感じます。ニホンイシガメの魅力や現状が、やっと一般の方へと少しずつ伝わって行きつつあるな、と実感しています。 しかし、ニホンイシガメの生態…

春はカメ探しの季節

日光浴をするニホンイシガメ ぽかぽか陽気が増えてきた春は、カメの観察にはうってつけの季節です。 外温動物であるカメ類は哺乳類や鳥類などとは異なり、自力で体温を一定に保つことが出来ません。そのため、外気温や太陽光を浴びて体温を上げるため、越冬…

成長とともに体色が変化するカメ

カメは地味な生き物だ。そう思われる方が多いと思います。しかし、カメ類の中には、成長とともに体色が劇的に変化する面白い種類がいます。それも私たちの身近に生息しているカメ類で、日本では主に2種があげられます。 身近と言っても、日本にもともといた…

低湿地はカメたちのパラダイス

とある湿地のニホンイシガメ よくニホンイシガメは山のカメだと言われます。水の綺麗な河川の中流から上流域にいるカメだと。 いいえ、そんなことはありません。ニホンイシガメは山間部にも生息するカメ、というだけです。本来は平野部から山間部にかけた広…

愛してやまない養老川

愛してやまない千葉県の川を紹介していきます。主に房総半島を流れる河川です。 まずは私が最も愛している川の養老川です。この川は、私が人生で初めてニホンイシガメに出会った、思い出が詰まった川になります。今回は主に上流部です。 養老川上流域 養老川…

モリアオガエルの死体を摂食するアメンボたち

モリアオガエルの死体に群がるアメンボたち アメンボ類が脊椎動物の死体に群がり、摂食している瞬間を発見し、観察記録として発表しました。 以下の論文です。 加賀山翔一 (2020). アメンボ類によるモリアオガエル成体の摂食事例. 千葉生物誌 69(2) : 48-49.…

和亀を守るには情報発信が必要だ

どうしても守りたい在来カメ類を絶滅させないためには、現状や魅力を社会へと発信し、カメたちのファンを増やすのが手っ取り早いと思ったので、カメに特化したブログを作りました。 個人サイトでも情報発信をしていたのですが、何故かとても恥ずかしくなった…